家の間取りのベストチョイスを考えると……LDKをどうする?

LDKの写真。記事テーマのリフォームを表現しています。 家屋
【書いた人】
●名前:「主人公」 年齢50代
●キャリア:大手建材メーカーに30年の間、エンジニアとして勤務。
●主に住宅建材開発及び材料・製品の試験業務を担当。
●仕事の内容は商品企画から設計、試験、クレーム対応など、商品に関するあらゆる件に対応。
●住宅建材の発明者としての特許あり。
●ブログを書く目的:30年を通して培ったノウハウを元に、「良い家づくり」を広めること。AIでは経験し得ない「生の一次情報」を元に、「分かりやすい内容」で情報提供をしたいと考えた。
●「より良い家づくりのお手伝い」がモットー。

【物語の背景】
主人公は東京都内の50代の建材メーカー勤務のサラリーマン。家族は妻と子供2人。20年前に一戸建て住宅を購入。悩みは老朽化する家と小遣いの少なさ。子供は反抗期真っ最中。
ちなみに会社じゃパッとしない管理職。部下にも手を焼いている模様。

「こんにちは!」

今日は会社の後輩が来てくれた。英語が堪能で教員資格まで持っているとのこと。実に助かる。

……なんで助かるかって?……そりゃ子供のこと。勉強が完全にダメでほとほと困っていた。

そんな折に会社の後輩が英語のエキスパートと知り、家庭教師を頼んだ。助かったね。

「センパイ、ここで勉強するんですか?」

後輩はリビングに入るなり、そんなことを言った。……ヤバい、嫁さんの目が光った。

「あんた、リビングのリフォームを考えない? ゆったりしたリビングがいいわ」

……そうら来た。とりあえず、LDKについて嫁さんと調べてみようか。

間取りとしてLDKはどれくらい必要?

まずはLDKについて改めて調べた方が得策だろう。仮に間違っていたとすると嫁さんが怖い。後で文句を言われたら厄介だ。

そもそもLDKとはなに?

「まずはLDKについて復習してみようか。

これはまぁ、ダイニングキッチンにリビングが付いたイメージ。

昔の家はこんな風じゃなかった。古いアニメなんかを見ると、昭和の頃の間取りをたまに見る。

そこではダイニングで食事をしたり、お茶の間でテレビを見たりする。お茶の間は基本的には畳敷きだ。」

「たしかにねぇ」

「しかし、LDKはそれとは違って、リビングとダイニングキッチンが一体化。リビングもフローリングだ。

また、広さも違うだろう。広いLDKになると狭いところで10畳、広いところで20畳のレベルだ。」

……ちなみに、我が家もLDKはあるが、家族に対しては狭いらしい。嫁さんがカチンと来たのもうなずける。

LDKはどれくらい欲しい?

「次に広さの問題だ。

LDKはどれくらい必要かについては、家族構成によって違うだろう。家族が多ければ広い方が良いだろうし、少なければそれほど必要ないかも知れない。

では、どれくらいの広さが必要だろうか。……これはケースバイケースだが、家族4人となると16~20畳くらいは欲しいとも言われる。ウチなんかはこのケースだよね。」

……なるほどなぁ、後輩の反応が分かるような気がした。

「ただ、これは生活の形態にもよるよな。例えば、子供たちがリビング学習をしているか、子供部屋で勉強しているかによっても違うだろう。設置するものの大きさによっても違うんじゃないだろうか。」

「それじゃ、ウチは狭いんじゃない?」

「確かにウチは家族4人で12畳程度。まぁ、他の家よりも狭いかも。……けど、ウチは東京の狭小地住宅。仕方がないかもなぁ。」

嫁さんは少しがっかりした様子でうなずいた。

「ちなみに、LDKの広さは時代と共に変わっている。お茶の間が生活の中心だった昭和はLDKの普及がイマイチだった。

しかし、平成になって生活スタイルが変わり、広いLDKが増えた。そして、今は令和だ。快適性で求められる基準が変わり、更に広いLDKが普及している。」

世帯人数によって必要な広さが違う

「そうだ。忘れていたよ。後輩は独身者だったんだ。そして、不動産は賃貸マンションだったと思う。だから、それほど広くないLDKであっても狭さを感じなかったのかもな。

けど、こっちは家族がいる。頭数が多いから面積が狭く感じたんだろうな。」

「それならば納得だわね。」

「けど、あの人って結婚の予定とかないの?
仮に結婚の予定があるならばLDKの広さが変わるんじゃない?」

「確かにそうだよな。けど、その点は安心だ。アイツはそんなにモテない。」

「あら、そんなの。けど、そんな感じはするわね。」

ちなみに、その後、世帯人数と広さについての関係を調べてみた。最近の傾向だと、これくらいの広さが適切らしい。

人数広さの目安
2人12~16畳
3人14~18畳
4人16~18畳
5人20畳以上(ただし生活スタイルによって変動)

LDKは形によっても広さの感じ方が異なる

「LDKは形によっても広さの感じ方が違うんだ。」

「それはどうして?」

「縦長のLDKならば奥までの視界で広く感じるだろ?その一方で、横長だとダイニングとリビングが別な印象になってしまう。」

「なるほど、見え方ね。」

【ここでのポイント】
LDKはリビングダイニングキッチンの略。
必要とされる人数などによって異なる。
LDKは形によっても広さの感じ方が変わる。

なぜダイニングが狭くなる?

「ところで、ダイニングが狭くなるって聞いたことがある。なんでだろうね? ネットででも調べてみようか。」

……ちなみに、ウチの場合は嫁さんの整理が悪いからそうなるのだろうが……整頓が上手な奥さんからもそんな話を伺ったこともある。そこが不思議だ。

キッチンの影響

ここで自分は気が付いた。

「なるほど、これはデカい理由だ。

最初に挙げられるのがキッチンの影響。キッチンはLDKが面積を取れば、リビングの部分が狭くなってしまうだろう。」

「え?どうしたの?」

「例えば、壁に付けるI型キッチンであれば床に占める面積はそれほどないだろうが、アイランド型のキッチンを設置すれば面積が必要となるだろう。カウンターを付けても同様で、その分、面積を食うことになる。」

「なるほど。確かに作業スペースだわねぇ」

家具などの配置によっても異なる

「更には、どんな家具を置くか、配置をどうするかによっても面積が違うだろう。

例えば大きなサイズのソファを置けば、それだけの面積が必要だ。しかし、ダイニング部分と共用できるダイニングソファを置けば、面積の節約が可能だ。

他にも、テレビなんかもあるだろう。テレビ台を置けば、それだけの面積が取られるかっら狭くなる訳だ。」

「確かにそうだわね」

【ここでのポイント】
ダイニングが狭くなる理由:キッチンの影響 ・家具などの配置によっても異なる。

明るさと広さの関係

「ところで、LDKの広さについて調べて行く内に、少し面白い情報を見つけた。

『部屋の明るさ』によって面積の感じ方が違うらしい。」

これは面白いネタだ。もう少し調べてみよう。

明るさで広さまで違って感じる

「人間の広さの感じ方は明るさによっても違うらしいな。

明るければ開放感を感じてそれが『広さ』に対する認識になる様子。逆に、暗ければ閉塞感を感じるために狭苦しく感じる模様だ。

そのため、光の工夫によって『広く見せること』も可能。

物理的に広くするのが難しいならば、明るさの工夫が有効だろう。

ちなみに、光の色は雰囲気作りにも重要な要素だ。明るい色は開放的になるだろうが、光がオレンジ系に落ち着くとシックな雰囲気にもなる。

光って重要なんだなぁ……と改めて思う。」

自然光がベター

「では、単に明るければ良いのだろうか……と言うと、どうやらそうでもないらしい。

例えば、蛍光灯の光を見ても、それが空間の広がりには繋がらないだろう。

では、どのような光がよいのだろうか。」

「どういうこと?」

「……これは自然光がベストとのこと。

なんでも自然光は気分を良くするために有効だとか。

朝に起きてカーテンを開けて朝日を浴びると頭がハッキリして気分が良くなる。それと似た理屈と言える。」

窓の配置について

「自然光を取り入れるとなると少し難しくなるかも知れない。

と言うのも、窓の配置を考えなければいけないからだ。理想的には日光が入って開放的になるのが良いのだろう。朝日を浴びながら1日をスタートさせるのは気持ちが良い。

しかし、窓の移動は簡単ではない。壁を加工しなければいけないし、場合によっては家の構造部分の加工も必要だ。しかも、構造部材の加工は耐震性などにも影響し得る。

ちなみに、天窓を付ける方法もあるだろう。ただ、こちらも屋根の変更が必要だから、結構な工事が要る。いずれにせよ簡単ではない。」

「耐震性に影響があるのは困るわね」

「また、窓は闇雲に広げれば良いって訳ではない。窓が広くなるとプライバシーの問題が出て来る。

良い例が『外から見える』問題だ。

カーテンを閉めればって意見もあるだろうが、実際は閉め忘れだってあるだろう。

また、日射がダイレクトに差し込むと部屋の気温が上がる。注意が必要なのさ。」

【ここでのポイント】
・明るさと広さには密接な関係がある。
・窓の変更には注意が必要。

LDKには工夫の余地はある

「そのように考えると、LDKを広く見せるにも制限があるだろう。

けど、工夫はあるかもね。」

「工夫ってどんなの?」

キッチンの選択

「まずはキッチンがあるだろう。さっきも話したけど、キッチンはLDKでも面積を必要とする。

これをコンパクトに納めれば面積の節約にも繋がる。カウンターは付けない、ペニンシュラやアイランドキッチンはやめてI型やL型のキッチンにしておくなど。

また、キッチンまわりの収納についても工夫がある。

例えば、冷蔵庫のまわりをスッキリさせると広く見えるだろうし、掃除機などのような家電製品も片付ければ広く見えるだろう。他にも、床下収納なんかもあるだろう。」

「確かにそうだわね。」

テーブルの形状

「テーブルも1つのポイントだ。

例えば、テーブルがガッチリした作りになっていると重苦しく見えてしまい、周囲の見え方にも影響する。四角いタイプよりも丸いタイプの方が空間は広く見えるなど。

他にも、脚が太いものよりも細めの方がスッキリするとか。工夫はいくつもあるようだ。」

ソファ

「その他にも、LDKにはソファが付きものだが、ソファは面積を取る。だから、敢えて減らすのもアリだ。

方法として良い例となるのがダイニングソファの活用。ソファを二重に置く必要が無くなるので、面積の節約にも繋がるだろう。

ちなみに、ダイニングソファの色も空間認識に影響し得る。目に優しい色であればプラスに働くけど、重苦しい色であればマイナスに働き得る。

『好きな色を置きたい』ということもあるだろうけど、広さの演出のためには、好みを敢えて引っ込めるのも必要かも知れない。」

テレビ

「テレビは壁掛けタイプにすれば部屋の面積を削らずに済む。

特に、大きな画面のテレビであれば、節約可能な面積も増えることだろう。

ちなみに、テレビボードも必要が無くなる。

大型テレビになると、テレビボードも大型化するが、壁掛けテレビになれば必要ない。面積を稼ぐのに有用だ。」

「そうだわね。」

観葉植物の工夫

「観葉植物なんかもあるかも。

例えば、ベンジャミンなんかの高いヤツだと鉢までデカくなってそれだけ面積が必要だけど、ポトスみたいなツル性のものならば少なくて済む。

あとはグリーンカーテンなんかもいいかも。グリーンカーテンは日射を遮るのにも有効。一挙両得だよな。」

「確かに、グリーンは案外簡単かもね」

【ここでのポイント】
工夫の例
・キッチンの選択
・テーブルの形状
・ソファの工夫
・テレビを壁掛けに
・観葉植物の工夫

LDKを調べてみた後で

いやいや、LDKも工夫によって改善の余地があるんだねぇ。

けど、間取りや窓の配置を変えるなんてことになったら法外な費用が発生するぞ。それを知ったら嫁さんの機嫌が悪くなる。まぁ、ここは黙っておくに限るな。

後日談:LDKをレクチャーした後でのエピソード

「センパイ!この間はありがとうございました。」

「いやいや、こっちも助かったよ。」

「それでですが、この間のバイト代、6,000円でいいですか?」

……なに???あれってバイトだったの?

「いやいや、あの後、奥さんに言われたんですよ。『バイト代払うからしっかりやって』って、んで、バイト代は主人にもらって」ってです。

……なんだと???……いいよ、払ってやるよ。

「ありがとうございます!」

ありがとうじゃねぇよ。もう頼まんぞ。トホホ……。

教訓:LDKの間取り

ここまで間取りとしてのLDKについて取り上げた。簡単そうでいて、なかなか厄介な問題だったことが分かっただろう。ただし、そこには工夫もあることが把握できたはずだ。

ところで、ここまでについて、次の通りにまとめてみた。

1)LDKはどれくらい必要か
● LDKはリビングダイニングキッチンの略
● 広さはケースバイケース。世帯人数によって異なる。
2)ダイニングが狭くなる理由
● キッチンの影響
● 家具などの配置によっても異なる
3)明るさと広さの関係
● 明るさで広さまで違って感じる
● 自然光がベター
● 窓の配置について
4)工夫について
● キッチンの選択テーブルの形状
● ソファの選択
● テレビは壁掛けに
● 観葉植物の工夫

戸建て住宅は建ぺい率や容積率などの問題から、延床面積が決まってしまう。LDKはその範囲の中での工夫となるのだが、工夫もあることが分かっただろう。

ちなみに、ここで挙げた工夫はほんの1部。アイデア次第で可能性が広がることを知って欲しい。そして、より良い家作りに奮闘して欲しく思う。

LDKの間取りについての追加情報

LDKまわりが生活基盤でいることを心得ている営業マンは提案力が違いました。

建材メーカーの営業マンとなると、自社製品を納めてしまえば終わり……と言った気風がありました。しかし、その営業マンは顧客の話を謙虚に聞いていたわけです。

ちなみに、その営業マンに建築資材をお願いしたならば、真っ先に部屋の広さや採光について聞かれていたかも知れませんね。

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