主人公の夢か妄想?リモートワークのできる家づくり

リモートワークのイメージ 家屋
【書いた人】
●名前:「主人公」 年齢50代
●キャリア:大手建材メーカーに30年の間、エンジニアとして勤務。
●主に住宅建材開発及び材料・製品の試験業務を担当。
●仕事の内容は商品企画から設計、試験、クレーム対応など、商品に関するあらゆる件に対応。
●住宅建材の発明者としての特許あり。
●ブログを書く目的:30年を通して培ったノウハウを元に、「良い家づくり」を広めること。AIでは経験し得ない「生の一次情報」を元に、「分かりやすい内容」で情報提供をしたいと考えた。
●「より良い家づくりのお手伝い」がモットー。

【物語の背景】
主人公は東京都内在住の50代の大手建材メーカーの会社員。家族は妻と子供2人。20年前に一戸建て住宅を購入。悩みは老朽化する家と小遣いの少なさ。子供は反抗期真っ最中。
ところで、主人公の勤務先の後輩がリモートワークになるとか。相談を受ける主人公はどうなることやら?

いやいや、今週も疲れたね。この通勤地獄から解放されたら人生の5%くらいは充実度が増すのに。……ちなみに、嫁さんが変わったら15%くらいアップする……とは口が裂けても言えんな。

「あ、センパイ!」

いつもの後輩が話しかけて来た。なんか嬉しそうだな。

「実は郊外の方に異動になるかも知れないんです。都会住みも飽きたし、そろそろいいかな。……とか思って。」

「へぇ、そいつは良いね。通勤が無くなるかもな。」

「そこなんですよ。けど、どうせならばリモートワークもしたいんで、そこいらの家づくりの相談っていいですか?」

「ああ、構わんよ。」

リモートワークの魅力

さて、そんなこんなで後輩の相談に乗ることになったが、今回は珍しく後輩が最初に口を開いた。

なんでもリモートワークのメリットなんかを語りたいらしい。

……まぁ、聞こうか。たまにはね。

ワークライフバランスが確保しやすい

「なんと言ってもワークライフバランスの確保が魅力的ですよね。郊外だと自然に親しむ遊びができそう。釣りでも山登りでも、健全な趣味が持てていいですよね。」

「まぁ、確かに少ない自由時間に缶ビールを飲んでいる生活よりも格段にいいだろな。」

「そうなんですよ。とりあえず、渓流釣りなんかをはじめようかと思って。」

「へぇ、いいね。」

通勤地獄からの解放

「そして、通勤地獄からの解放ってのも嬉しいですね。今まで朝の6時前に起きなきゃなんなかったのが、8時くらいにのんびり起きても大丈夫ですもんね。身支度もそれほど必要ないし、夕方も早く終われる。」

「確かに通勤は朝だけじゃないもんな。寒空の帰り道なんかは、たまに泣きそうにもなる。」

「そうなんですよ。週末なんかは仕事が終わったら釣りに行って、そのままキャンプか、なんてことまで考えてます。」

「いいなぁ。」

【ここでのポイント】
リモートワークの魅力は次の通り。
●ワークライフバランスが確保しやすい
●通勤地獄からの解放

リモートワークの家づくりに求められる条件

「けども、家のことでは不安があって、センパイに聞きたいんです。リモートワーク前提の家づくりってどうなんでしょ?」

「そうだな。ケースバイケースにはなるだろう。パソコンを考えてもノートパソコンで済む人も居れば、図面や動画を作る人なんか、スペックなんかも違うだろ。だから、あくまでも『目安』しか言えん。」

「いや、参考になりますから、どうかお願いします。」

「わかった。」

ワーキングスペースの確保

「まず必要なのはワーキングスペースの確保だろうな。以前にあったコロナ騒動の時なんか、いきなりリモートワークって言われて仕事の場所に困ったって人もいた。子供たちも学校が休みだったもんだから、仕事のスペース確保も至難の業だったとか聞くぞ。」

「そうですね。アイロン台が事務机って人もいたって聞きます。」

……どこでバレた?……見られたか?

「えーっと、それはともかくとして、一応の広さは確保をした方が良い。パソコンの他にも紙の書類もどうしても出て来る。整理するスペースの確保も条件だろうな。」

「確かにそうですね。」

「スペース的には三畳程度でも大丈夫だと思う。あまりギリギリだと息が詰まるだろう。ただ、例えば、リビングの横なんかであれば広くなくてもいいかもな。」

防音

「次に防音だ。仕事中にうるさかったら気が散るだろう。ウチなんかは子供がテレビを見てて気が散ってダメだったもんな。そうならないためにも防音は欲しい。」

「けど、それも難しいんじゃないですか?」

「そりゃ、カンペキな防音は必要ない。あくまでも『気が散らない程度』の防音だ。人それぞれだから、そこは自分で決めてくれ。」

電気まわり

「意外と重要なのが電気まわりの部分。特にコンセントなんかは必要になる。」

「まぁ、そうですね。」

「パソコン関連だって、いくつも使うだろうし、コーヒーなんかも欲しいだろ?そうなるとコンセントは必要だよな。」

「そうですね。」

「そういえばだけど、コンセントとは話がズレるけど、避雷器付きのケーブルタップも必須だ。雷が来ると機械が壊れるからな。」

「なるほど、避雷関連ね。参考になります。」

照明・採光

「そして照明。これも人それぞれだから、光量なんかが調整できるものがいいだろ。それから、リモート会議に関しても考えた方が良い。照明器の位置は意外に重要だ。……あと」

「あと、何ですか?」

「リフォームだと難しいかもだけど、『窓の位置』も重要だ。照明器の光もだけど、自然光の方が良い場合もあるからな。ちょっと休む時なんかは自然光の方が優しいぞ。」

「なるほどね。」

通信環境の整備

「あとは通信環境だな。できれば早い方が良いだろう。特に、今では『この動画を見ておいてください。』なんて言われることも多くなった。動画がカクカクして見づらいのはイヤだろ。」

「そうですね。通信は重要ですね。」

雷対策

「あと、さっきも触れたが雷対策も非常に重要。雷は空から落ちて来るとは限らない。遠方で落ちた雷が水道管なんかを伝わって来るケースもあり得る。」

「水道管???」

「そうだ。本当にどこから来るか分からない。『誘導雷』ってヤツなんだけど、コンセントじゃない場所からも入って来得る。」

「それは知らなかった。」

「避雷器の付いているいる分電盤がある。おすすめだよ。」

【ここでのポイント】
リモートワークの家づくりに求められる条件は次の通り。
●ワーキングスペースの確保
●防音
●電気まわり
●照明・採光
●通信環境の整備
●雷対策

土地の条件

「あとは土地の条件も考えておくべきだろうな。」

「確かに立地は重要でしょうね。」

交通の便について

「まずは交通の便だね。リモートワークと言っても通勤がゼロになるわけじゃないだろ。仮に月に一回とかになったとしても、ある程度は考えておいた方が良いぞ。」

「確かにそうですね。来たくは無いんですが、そこはガマンですね。」

「ま、仕方ないよな。」

通信関連は確実に

「あとは、やっぱり通信関連だ。通信はWi-Fiだけとは限らないだろ。携帯の電波も必要になる。」

「そうですよね。」

「ところが、携帯の電波は基地局なんかの都合から、届きにくくなるケースが意外とある。注意が必要なんだ。まぁ、携帯の会社によっても回線の強さがあるから、そこを変える手もあるんだけど、ともかく通信には気を付けて。」

ハザードマップなども確認しておく

「あとはハザードマップなんかも注意が必要だろうな。まぁ、これはどこでも必要なんだけど。」

「確かにそうですね。」

「あとは、ハザードマップとは少しズレるんだけど、あまり住宅が密集している場所は避けた方がいいかも。」

「何でですか?」

「近所で火災があった場合に安全だからだよ。仮に、住宅が密集している場所で、隣が火事だったら延焼の可能性があるからな。確かに、今の住宅は火に強くは作っているけど、家は核シェルターじゃないからな。」

「なるほど。燃え移らないってのも重要ですね。」

【ここでのポイント】
土地の条件は次の通り。
●交通の便の確保
●通信関連は確実に
●ハザードマップなども確認しておく

空き家バンクって知ってる?

「そういえば、『空き家バンク』って知ってるか?」

「何ですか?それは」

「自治体が空き家になってしまった物件を貸したりする制度だ。自治体によっても違うけど、ケースによっては好条件で住めるぞ。」

「なるほど、空き家バンクですね。参考にします。」

【ここでのポイント】
家の確保には空き家バンクも活用可能

リモートワークについて話した後でのエピソード

あの後輩はどうしたんだろう?……後輩が異動になって3ヵ月が過ぎた。リモートワークをやっているんだろうか。

「センパーイ!」

「お、どうした。戻ったのか?」

「戻りましたよ。けど、散々です。」

「どうしたんだ?」

「向こうの事業が不採算で潰れて戻ったんですよ。けど、こっちで不動産を見つけることができなくって……。」

「なんだ?あの遠い街にまだ住んでいるのか?」

「実はそうなんです。今はあの土地から片道2時間かけて通っています。おかげで寝る時間も減っちゃいました。」

……後輩は目に涙をためている様子だった。嗚呼、サラリーマンの悲哀、ここに極まれり。

おそまつ。

教訓:リモートワークのできる家づくり

リモートワークのできる家づくりについて取り上げた。いくつものポイントが出たと思う。

ここで、そのまとめとして、改めて挙げてみよう。

1)リモートワークの魅力は次の通り。
●ワークライフバランスが確保しやすい
●通勤地獄からの解放
2)リモートワークの家づくりに求められる条件は次の通り。
●ワーキングスペースの確保
●防音
●電気まわり
●照明・採光
●通信環境の整備
●雷対策
3)土地の条件は次の通り。
●交通の便の確保
●通信関連は確実に
●ハザードマップなども確認しておく
4)家の確保には空き家バンクも活用可能

リモートワークは単なる家づくりの問題に留まらない「生活の変化」にもなると思う。良い仕事のためにも、より良い住環境を整えて欲しく思う。

リモートワークの家の追加情報

リモートワークの住宅を考える場合に盲点になりやすいのが「雷対策」ではないでしょうか。電気関連は住宅関連とは別の分野と取られやすいようにも思えます。

しかし、電気は住環境に大きく関わるので無頓着でいるべきではありません。例えば、適切な雷対策をせずに放置して、ある時に雷が落ちてパソコンが破損……という事態もあり得るわけです。

ちなみに、一般社団法人「日本配線システム工業会」の出した資料に「住宅用分電盤とは」というものがあります。その中には分電盤の記載があり、避雷機能のある分電盤の紹介もあります。パソコンをはじめとしたオフィス機器を使う人にとって参考になると思いますので、どうぞ、ご参照ください。

参考資料

出典
一般社団法人 日本配線システム工業会「住宅用分電盤とは」
https://www.jewa-hp.jp/homepanel/index.html
最終閲覧日:2026年2月14日

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