【物語の背景】
主人公は東京都内の50代の建材メーカー勤務のサラリーマン。家族は妻と子供2人。20年前に一戸建て住宅を購入。悩みは老朽化する家と小遣いの少なさ。子供は反抗期真っ最中。
ここで取り上げるのは自宅の取得のエピソード。ちょっと失敗があるかも。
「あーいやだいやだ。どうしてこんな場所に住むことになったのかねぇ。」
今日は土曜日で休みのはずだ。なんで嫁さんはそんなにボヤいてる?
「どうしたんだ?」
「今日は子供たちの父兄会があるでしょ。それから午後は病院。夕方は買い物。とにかく忙しいったらないのよ。しかも、全部が別の方向。まいっちゃうのよね。」
……そうだった。ウチは意外と不便な場所のヤツを買ったんだった。ボヤくのも無理はない。
そうだな、土地を探したのはこんな経緯だったんだ。その経緯は絶対に間違いなかったはずだ。……しかし、なんでだ? こんなに不便なのは。
土地探しはどうすれば良い?
土地を選ぶ時は闇雲に決める時は闇雲であってはマズい。一応にしろ、決め方を整理するべきだろう。
そうだな……ウチを買った時には土地探しの決め方から考えたんだっけ。……これは絶対に間違ってなかったはず。復習だ。列挙してみよう。
予算から探す
まずは予算だ。
予算を決めて探さなければいけない。
これは注文住宅でも建売住宅でも共通だろう。
ちなみに、予算の決め方は自己資金と組めるローンから考えるべきだろう。
ただ、ローンを考えるにしても、ギリギリに組むのはマズい。ギリギリだと入居後の生活費が減ってしまう。せっかくの新生活なのに、夕飯がメザシ1匹なんて生活は嫌だろう。余裕は必要なんだった。
他にも家を買ったらオプション費用とかが発生しがち。その辺の分の予算も考えて決めたい。
ちなみに、土地の価格を知る上で手掛かりになる資料がある。
それは国税庁のホームページにある「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」だ。これは土地の実勢価格とは異なるが、1つの手掛かりとしては有用だ。
ただ、傾向として、実勢価格は路線価格の1.2~1.3倍になることが多いようである。
また、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」も有用だろう。
こちらは、不動産の取引価格、地価公示等の価格情報や防災情報、都市計画情報、周辺施設情報などが引ける資料として有用だ。
大体のエリアを決めて探す
最初に大体のエリアを決めることも必要。
これも闇雲であるべきではない。
会社のある街なのか、子供の学校を考えてなのか、そこいらの目的を考えて決めると良いんだった。
ちなみに、自分は東京を選んだが、これは会社と子供の進学を考えてのことだったっけ。その上でショッピングセンターやら病院やらに行きやすい場所にしたんだった。
条件に優先順位を付けて探す
全部に都合が良い土地であれば万歳できるのであるが、そんな土地を見つけるのは至難のワザ。買える土地の中から選ばなければいけない。
だから、条件に優先順位を決めるべきだったんだ。
ウチの場合であれば、職場に行く利便性よりも学校への距離を優先したっけ。低学年の内は危険だからってんで嫁さんにゴリ押しされたんだった。
現地の確認は重要
現地の確認も重要だ。
不動産屋は確かにその場所の状況を説明してくれる。マズい点も瑕疵として教えてくれるはずだ。
けど、たまに買った後で問題が見つかる。焼鳥屋のニオイやらで困ることもあるだろうし、道路の振動が伝わって来ることもある。土地の風習なんかで困っちゃうこともあるもんだ。
そした、そんな問題は現地に行かないと分からないんだった。
【ここでのポイント】
土地はどうやって探す?
●予算から決める
●大体のエリアから決める
●条件に優先順位を付ける
●現地の確認は重要
土地探しの具体的方法
次に、土地の探し方だ。
具体的にはこんな手段があると思う。
不動産会社に依頼して探す
不動産会社に頼むのが最も手っ取り早いだろう。
なんと言っても不動産のプロだ。土地の細かい部分まで知っているし、どんな土地が良いかまでも知っている。
しかも、良い不動産会社になると、土地の風習やら町内会なんかまで知っているって聞いたこともある。町内会なんかまで知っていたら、まさしく鬼に金棒ってところだろう。
ネットで探す
今はネットが便利になった。特に、スマホが登場してからがものスゴイ。昔なんかはパソコンを開かなければいけなかったのに、今じゃどこででも不動産が探せる。
会社員をやっていると時間が遅くなってしまって不動産会社が閉まっているけど、スマホならば昼休みでも使える。実に便利。
ハウスメーカーに依頼して探す
注文住宅を考えるならば、ハウスメーカーに訪ねるのも良いだろうな。
今のハウスメーカーは土地探しにも対応してくれる。家と一緒に頼めるから、良い土地を紹介してくれるだろう。
ただ、ハウスメーカーに土地探しを頼んでしまったら、家はその会社で建てるしかないだろうな。A社に土地探しを頼んだのに、家だけはB社に頼む訳にはいかんだろう。
銀行に依頼して探す
銀行も土地の情報を持っているって聞いたことがある。
銀行の良いところはローンなんかも併せて相談に乗ってくれるところだろうな。住宅の購入にはローンが必要になるからだ。
ただ、これもハウスメーカーと同じように、土地探しを頼んだ銀行のローンを利用しなければいけないかも知れないな。
自分の足で探す
もちろん、自分の足で探すのもアリだ。
街を歩いていると、「売地」なんて看板が出ていることがある。上手く行けば、その土地が手に入るかも知れない。
看板に管理している会社が書いているだろうから、そこに電話をして相談をしてみよう。
親類や知人の紹介
親類や知人の紹介ってのもアリだな。
とにかくデカいのは「よく知っている人物から買う」ってことだろう。
ただ、その親類や知人は不動産のプロって訳には行かない。なんかのトラブルが発生したら自前で処理をしなければいかんだろうな。
【ここでのポイント】
土地の探し方には主に次の方法がある。
●不動産会社に依頼
●ネットで探す
●ハウスメーカーに依頼
●銀行に依頼
●自分の足
●親類や知人の紹介
ヤバい土地にはどんなのがある?
んじゃ、ヤバい土地にはどんなのがあるんだっけ?
ちょっと思い出してみよう。
避難場所から離れている土地
とにかく、地震やら水害なんかがあった場合は逃げることを優先させなきゃならん。そのためには避難場所の配慮も必要だ。
けど、避難場所から離れている土地は多い。逃げられない場所なんかはヤバいだろう。
ちなみに、水害なんかを食らって床下がびしょ濡れになっちまうと、床下部分に悪影響を受けることもある。当然ながら、家にも良くない。
地盤沈下の可能性のある土地
地盤沈下なんかのある土地もヤバい。
特に、沈下は土地を見たときには分からなくて、家を建てた後で発覚することがあるんで要注意だろう。
土壌汚染の可能性のある土地
土壌汚染のある土地もヤバい。
土地を汚している有機化合物なんかは分解するのに100年がかりってのもあると聞く。
その間に住んでしまうと、深刻な健康被害を受けかねない。非常に危険だ。
騒音や振動のひどい土地
騒音や振動のひどい土地もヤバい。
騒音がひどければ寝られないし、振動も落ち着いていられない。いずれも生活空間を台無しにしてしまう。
明る過ぎる土地
明る過ぎる土地も良くない。
土地によっては夜間も明るいからだ。例えば、街頭が並んでいる場所なんか。安眠妨害にもなる。
後日談:土地探しについて話したその夜
その日の午後、嫁さんは自分に言って来た。
「あんた、今日はヒマでしょ?あんたの電動自転車を借りて行くわね。」
「ちょっとまてよ。自分だってこれから自転車で出かける……」
「けど、あんたは1ヵ所だけじゃない。あたしなんて3ヵ所よ。借りるわね!」
「んじゃ。俺はどうする?」
「あたしの自転車を使ってよ! じゃ、行って来るわね」
「………あれは電動アシストが付いてない……」 かくして、自分は坂道を耐えながら目的地に向かうのであった。うーん、坂道が強烈。トホホ……。
教訓:土地探しについて
ここまで土地探しについて述べた。読者諸氏も納得が行った点も多かったことと思う。
さて、この記事で取り上げた項目を復習してみたい。
以下がここで述べた小目とポイントである。
| 項目 | ポイント |
| 土地はどうやって探す? | ●予算から探す ●大体のエリアを決めて探す ●条件に優先順位を付けて探す ●現地の確認は重要 |
| 土地探しの具体的方法 | ●不動産会社に依頼して探す ●ネットで探す ●ハウスメーカーに依頼して探す ●銀行に依頼して探す ●自分の足で探す ●親類や知人の紹介 |
| ヤバい土地にはどんなのがある? | ●避難場所から離れている土地 ●地盤沈下の可能性のある土地 ●土壌汚染の可能性のある土地 ●騒音や振動のひどい土地 ●明る過ぎる土地 |
土地探しは人生の生活拠点を探す作業と言っても過言ではない。より良い住生活を手に入れるため、しっかりと頑張って欲しく思う。
土地探しに関する追加情報
住宅を建てる上で、土地探しは非常に重要なのですが、やはり予算があってのこと。価格が最も気になることでしょう。
しかし、土地の価格は1つではありません。先の資料で挙げた路線価だけでなく、実際の取引に使われる実勢価格もあるのです。
実勢価格は地域のみならず、駅からの距離や接道などの細かい条件によって決まります。そのため、雲を掴むように思えるかも知れません。
ただ、先にも挙げたように、路線価は手掛かりにはなります。路線価の1.2~1.3倍、そしてある程度の余裕率を見込めば、路線価の推測が可能となるからです。
他にも、前に挙げたように、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」も使える資料。参考になります。
(下の図は不動産情報ライブラリの中の「国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索ページです。ここから各自治体の状況を調べられます。)

ただし、これはあくまでも「手掛かり」です。細かい部分は不動産会社に確認を取ってください。
参考資料
出典
国税庁:財産評価基準書路線価図・評価倍率表
https://www.rosenka.nta.go.jp/index.htm
国土交通省:不動産情報ライブラリ
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/landPrices/?utm_source=chatgpt.com
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