【物語の背景】
主人公は東京都内の50代の建材メーカー勤務のサラリーマン。家族は妻と子供2人。20年前に一戸建て住宅を購入。悩みは老朽化する家と小遣いの少なさ。子供は反抗期真っ最中。
一戸建ての住宅を買って20年を過ぎてしまったが、最近になっていろいろな部分にガタが来たなぁ、と思うようになった。
まぁ、仕方ないか。20年も経てば人間だって年を取る。事実、嫁さんだって年を取った。最近では白髪のメンテナンスで忙しそうだ。その点は主人としては黙っておかなければいけない。下手に「白髪があるねぇ」などと言ったら晩飯のおかずが1品減る。それだけは避けたい。
話を戻そう。家の老朽化の話だ。
家に住んでいて老朽化を感じるのは内装ではないかと思う。外装も確かに重要だが、少々ボロッちくとも生活には困らない。しかし、内装がボロッちくなると気分まで滅入る。そのため、内装は何とかしたい。ではどうするか。
……とりあえず、壁紙の張替えでもするか。まずは計画を立てよう。
壁紙は劣化する
まずは現状把握。我が家の壁紙の状態をチェックしよう。
壁紙の劣化具合
いやいや、こうしてみると意外に多くの部分が劣化したもんだ。嫁さんの肌はおいとくとして、壁紙の劣化はひどい。
もともとは白かったのに、黄ばみや黒ずみが目立つようになっている。しかも、ところどころに剥がれも目立つ。
嫁さんはおいといて、小さい子供がいたならば、ペリペリと壁紙を剥がすだろう。幸いなことに剥がれは手が届かない場所に発生している。子供のペリペリのリスクは極めて少ない。
窓の位置は特に壁紙の劣化が見られた
まぁ、そんなこんなで壁紙の劣化が目立つ訳だが、ここで気が付いたのが窓の位置。
明るい部分に劣化が目立ったのだ。これは確かに納得の行く話だ。我が家はビニールクロス張り。表面がビニールなので太陽光線で劣化する。
屋外に放置しておいたビニール袋がボロボロになるのを見たことのある人は多いだろう。壁紙が劣化するのは同じ理屈だ。
眼鏡をはずしても現状は変わらない
ところで、これはどのように対処するべきだろうか。ちょっとした掃除であれば、眼鏡をはずせば見なくて済む……ということにもなるのだろうが、あいにくと壁紙は眼鏡をはずしても見えるレベルだ。どうしよう。
【ここでのポイント】
・壁紙は劣化する。築年数が経つと、黄ばみや黒ずみ、剥がれなどが目立つようになる。
壁紙は掃除ではキレイにならない
家のメンテナンスの第1は掃除。けど壁紙の場合はどうだろね?
壁紙の掃除は有効なの?
壁紙が劣化したら掃除すれば何とかなるか?……もしかしたら、そのような発想を持つ人も居るかも知れない。
「壁紙をそのたびに交換していたら金が持たない。それを考えるならば掃除を頑張って何とかしたい」という気持ちは分かる。自分としてもそれは歓迎だ。
内装の交換費用のために小遣いが減らされるのは困る。小遣いを減らされるくらいならば、内装が少々汚くとも喜んで生活するぞ。
壁紙の劣化には交換が必要
しかし、掃除は有効か……というと、効果はあまり期待できないだろう。表面の汚れは取れるかも知れないが、壁紙そのものが悪くなっているのだ。
少なくとも我が家の場合は交換しない限りキレイできないだろう。また、ペリペリと剥がれそうな部分もどうしようもない。下手をすれば破損が広がってしまう。掃除が原因で剥がれがひどくなったならば、嫁さんとしても困ると思う。
まぁ、そんなこんなで掃除は諦めるべきだと考えた。部屋をきれいにするならば、やはり新しい壁紙に限る。
【ここでのポイント】
・壁紙は掃除では完全にきれいにならない。
おしゃれでかわいい壁紙
んでだ、家族に壁紙の交換を晩飯の時に切り出してみた。タイミングは美味い晩飯が出た時。こういう時は嫁さんの機嫌もいい。稟議も通りやすくなるだろう。
そんでもって、壁紙の交換を提案する訳だが、嫁さんは開口一番に
「おしゃれでかわいい壁紙がいい!!!」
と即答した。声がデカかったんで怖かったが、それだけ強い要望なんだろう。
なるほど、おしゃれでかわいい壁紙か。悪くない。けど、おしゃれでかわいい壁紙ってどうやって選ぶ?
嫁さんに聞くと、こんな答えが返って来た。
おしゃれでかわいい壁紙を選ぶポイント
嫁さん曰く、おしゃれでかわいい壁紙を選ぶポイントは次の3点くらいらしい。
●飽きが来ない
●色
●パターン
なるほど、聞いてみれば納得する。
せっかくのおしゃれでかわいいな壁紙であっても飽きが来たら困るだろう。しかも、派手過ぎるパターンならば泣きそうにもなるかも知れない。せっかくのリフォームで悲観に暮れるのは避けたい。
コーディネートでおしゃれでかわいくする
コーディネートも強調された。
なるほど、コーディネートか。これも納得が行く。
ポイントは部屋の雰囲気に合わせるとか。
確かに、落ち着いた雰囲気にしたいリビングに子供向けのキャラクターデザインの壁紙だと雰囲気がぶち壊しになるだろう。多分、その点は嫁さんも意見が合うはずだ。
ちなみに、色とパターンだけではなく、採光まで考えておくべき、と念を押された。
【ここでのポイント】
・壁紙をおしゃれでかわいくするにするには、色やパターンだけでなく、コーディネートも考える。
【おしゃれな壁紙、かわいい壁紙の例】
以下の写真はおしゃれでかわいい壁紙のイメージ写真。参考にして欲しい。

壁紙って意外と種類があるんだねぇ
さて、ここで壁紙をチェックしてみよう。おしゃれな壁紙ってどんなんだろ?
壁紙を調べる
壁紙というと白いヤツしか想像できなかったんだけど、いやいや、いろんな種類があるもんだ。
ホワイト系にしても、さまざまなテクスチュアがあってそれぞれに魅力があるし、ビニール以外にもいろんな種類がある。一般住宅に向くものだけでなく、ホテルのフロントに使うような高級品まである。
他にも驚いたのが壁紙の機能。抗菌やら抗アレルギーやら防臭なんか、機能だって多岐に渡る。
小さい子供がいる家庭ならば抗菌やら抗アレルギーなんかが良いだろうし、ペットがいる家庭などは消臭なんかも良いかも知れない。
壁紙の種類
自分の見た範囲で恐縮ではあるが、壁紙の種類はざっとこんなものだ。
●ビニールクロス
●紙クロス
●布クロス
●木質系壁紙
●無機質系壁紙(珪藻土壁紙、漆喰壁紙)
それぞれにメリットとデメリットがある。例えば、コストで選ぶのであればビニールクロスが良いらしいし、高級感を追求したいならば布クロスが良いみたいだ。予算や貼る場所によって変えると良いだろう。
機能のある壁紙
また、機能のある壁紙もある。こちらは次のような種類だ。
●傷が付きにくい
●汚れが付きにくい
●消臭効果がある
●抗菌、抗ウィルス
●抗アレルゲン
この他にも種類があるかも知れないし、これから新しい機能が追加されるかも知れない。壁紙の進化も楽しみだ。
【ここでのポイント】
・壁紙は種類と機能が多岐に及ぶ。
塗り壁でおしゃれになるか?
ところで、ある時、自分は塗り壁の存在を知った。
塗り壁はおしゃれにもなる
自分は壁のリフォームを「交換」ばかりと考えていた。だって、もともとの壁がビニールクロスを貼っていた壁だったんだもん。壁紙の販売業者ではない自分はそこまで詳しくはない。壁紙を張った壁を修繕するならば、修繕した後もクロス張りの部屋になる。……これが普通の発想だろう。
しかし、塗り壁を知った時には自分の考え方が浅はかだったと実感した。と言うのも、濡れ壁も良かったからである。塗り壁というと表面がザラザラしているのでイマイチと思っていたのだが、どうやらそうでもない。味わいが深いのだ。
塗り壁の機能
また、塗り壁には壁紙では見られないメリットがあるそうだ。その中でも良く聞いたのが調湿の機能。塗り壁の素材である珪藻土や漆喰には調湿機能があり、余計な湿気を吸ってくれるというものだ。ジメジメしている梅雨時などは良いだろうと思う。
また、珪藻土や漆喰には消臭効果などもあるらしい。部屋の中が少々臭かったとしても、この機能が悪臭を取ってくれるから空気環境が良くなると思う。
ほかにも、塗り壁は左官職人の作る味わいも面白い。完全に単品製作なので、オリジナリティにも溢れている。
塗り壁の欠点
ただし、塗り壁にも欠点がある。大きいのがコスト。左官屋が入るので、その技術料が高くなるらしい。技術力の高い人になれば、特に費用は上がるだろうと思う。
まぁ、そんなこんなで塗り壁も魅力的。予算が合うならば考えても良いかも知れない。
【ここでのポイント】
・塗り壁はおしゃれにもなる
・塗り壁の機能には調湿機能や消臭機能がある
・塗り壁の欠点はコストなど
DIYで壁紙は貼れるか?
ところで、ここで考えたいことが1点ある。
「壁紙を張るのってDIYでできんじゃね?」ってことである。
人にもよるだろうが、「壁に紙を貼る作業だ。誰だってできるだろ。」って判断もある模様。まぁ、それもある程度は分かる。紙の工作ならば幼稚園に行っていた頃からやっている。貼り絵だってやったから大丈夫だろ、って判断も分かる。
実際、壁紙のメーカーを調べてみると、DIYの壁紙のセットのようなものまで売られているらしい。取扱い説明書なんかも入っているらしいから親切である。……内装屋を裏切る行為かとも若干思うが、裏切りを犯してでも売りたい気持ちも分からんではない。
そんなことを考えるならば、壁紙はDIYでも貼れるような気がして来た。うーん、職人の手間賃も浮く。安く上がるかも知れない。
ただ、DIYのデメリットは完全に自己責任ということ。内装屋であればクレームを呼んで文句を言えるかもしれないが、DIYだと自分を責めなければいけない。「嗚呼、俺はなんという過ちを犯してしまったんだ……」といった感じで涙をこらえなければいけないのである。厳しい世界だなぁ。
【ここでのポイント】
・壁紙はDIYでも張り替えが可能。ただし自己責任。
壁紙を選ぶときに何を考える?……やっぱりおしゃれに?
このように、壁紙の世界は意外にも壮大。簡単に選ぶことは難しい。多分であるが、嫁さんと自分では違うヤツを選ぶことだろう。自分がシックでアダルトな雰囲気のものを選んだとしても、嫁さんは可愛くておしゃれで汚れの付きにくいタイプと言うかも知れない。
……そんな都合のいいヤツがあるか?……とも思うのであるが、そこで反対意見を言うと旗色は悪くなるだろう。ここで自分の趣味を押し付けると「ならばアンタが掃除してよ!」なんて逆ギレされるかも知れないからである。うーん、怖い。
壁紙選択のポイント
けど、選ぶポイントはあると思った。次に挙げる点が自分なりに思った壁紙選択のポイントである。
●デザイン
●コスト
●色(テクスチュア)
●素材
●機能
これらを総合して考えることが重要だろうと思う。1つのメリットだけで選ぶことは推奨しない。コストだけで選んでしまい、部屋の雰囲気までコストダウン感が溢れたらイヤだろう。「スーパーコストダウンハウス」なんて言われたならば、立ち直れなくなってしまうかも知れない。
家族の意見も聞こう
また、家族全員の意見も聞くべきであろう。ウチの場合は嫁さんの発言力が非常に強いため、必然的に嫁さんのチョイスが通りそうだが、他の意見もあるはずだ。子供なんかはキャラクターの入ったヤツが欲しいと言うかも知れないが、完全に無視をするとグレるかも知れない。ある程度は言うことを聞いておこう。
【ここでのポイント】
・壁紙はトータル的に選ぶこと。
・家族全員の意見を聞くこと。
壁紙のメンテナンスはどうするか?
壁紙だけではないのだが、住宅建材を選ぶ際にはメンテナンス方法まで確認しておくことが非常に重要だ。設置したのは良いが、メンテナンスが大変なために大変なことになった……という声は意外に珍しくない。
また、間違った方法でメンテナンスをすると大変なことにもなり得る。ビニールクロスで可能な掃除の方法を漆喰の塗り壁にしたら、返って汚れが目立つようになった……という事態もあり得るからである。
ともかくとして、壁紙を選ぶ際にはメンテナンス方法の確認も重要。忘れた場合には大変なことにもなり得る、と心に刻んでおこう。
【ここでのポイント】
・最初にメンテナンス方法も確認しておくこと
教訓:壁紙のリフォームについて
ここまで壁紙のリフォームについて取り上げたが、各パラグラフでいくつかの重要な項目が出て来たことと思う。以下はその重要な項目だ。
●壁紙の種類は多い
●塗り壁も選択範囲に入れたい
●DIYでも壁紙を貼ることは可能。ただし完全に自己責任。
●選択は総合的に決める
ただし、このポイントは自分の経験から導き出した範囲から。他所の家ならば、それぞれに特徴があることと思う。そして、壁紙選びもその家に合わせることが必要だ。
ともかくとして、家作りは家族全員の住み心地のレベルアップを目指すことが重要と思う。これを読んでいる諸兄にも、自分の家の課題を見出し、住み心地の良い家を作って欲しい。
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